失敗した時の対処
何かに失敗したとします。その後の感情・行動はこんな感じだろうか。
- 失敗など認めない。
- 自分が失敗するワケがない。
- 見なかった事にする。
- 失敗は認める。
- だが後悔も反省もない。
- 後悔するも、反省できない。
- 失敗にヘコむ。後悔はさておき、
- 反省したフリをする。(対策を講じないので結局のところ反省していない。)
- 反省し、対策を講じる。
- 失敗に絶望する。もう自分なんか、、、
人間的な成長を促すためにも上記リストの3.−2.「反省し、対策を講じる」まで思考を進めたいものです。まぁ大抵の人はフツーにしてる事ですね。
で、今回はその対策の講じ方を考えてみたい。
失敗には必ず原因がある
例えば、ミートソースを作るとします。手順はこんな感じ。
- 玉ねぎをみじん切り、ニンニクをスライスし、オリーブオイルを加え電子レンジへ。
- 粗熱を取った後、挽き肉・コショウを加え、よく混ぜてから電子レンジへ。
- トマト缶を加え、電子レンジへ。
素人の自分にも出来るお手軽料理です。鍋やフライパンを使わなくてもいい、ってトコもgackey的にポイント高いです。で、美味しくなかった、つまり失敗したとします。
まず、原因を考えます。真っ先に思いつくのが
いわゆる(クレーム報告書とかの)チェック漏れ、流出原因です。んじゃ、チェックする手順を加えよう、って事でこうします。
- 玉ねぎをみじん切り、ニンニクをスライスし、オリーブオイルを加え電子レンジへ。
- 粗熱を取った後、挽き肉・コショウを加え、よく混ぜてから電子レンジへ。
- トマト缶を加え、電子レンジへ。
- 味見する。
味見したところ、
更に手順を追加します。
- 玉ねぎをみじん切り、ニンニクをスライスし、オリーブオイルを加え電子レンジへ。
- 粗熱を取った後、挽き肉・コショウを加え、よく混ぜてから電子レンジへ。
- 肉の臭みが残っていないか確認する。
- トマト缶を加え、電子レンジへ。
- 味見する。
素人が作ったには上出来なミートソースが仕上がりました。
原因の原因を突き止めていく
ではチェックの重要性を疎かにしない様にするにはどうしたらいいか?よくある手法として「チェックしたという行動をチェックする」事があります。いわゆる「チェックシート」とか「ダブルチェック」ですね。
無論この手法は有効的なのですが、問題点もあります。まず第一にコストが掛かります。人的コストや時間的コストですね。更に問題なのがやはり「慣れ」てしまう事ですね。チェックしても問題のないケースが圧倒的に多いので、結局チェック意識が時と共に薄れていきます。
そこでどうすればいいか。答えは「チェックをしない」事です。いや、ちょいと言葉足らずだね。「チェックをしなくても良い状態・環境にする」事です。
「なぜ肉が臭いのか」
ミートソースの場合、「失敗の原因は肉の臭み」まで辿り着きました。これを「なぜ肉が臭いのか」まで失敗の原因を持っていきます。
挽き肉は精肉してからの時間が経てば経つほど臭みが強くなるそうです。ならば対策はカンタンだ。鮮度の高い挽き肉を使えば良い。鮮度の落ちたセール品なんか使っちゃダメって事だ。肉が臭くないのなら、チェックの必要も無いよね♪
ではどうする?更に考える。「失敗の原因は肉の臭み」から更に奥の原因を考える。
「失敗の原因は肉の臭み」なのは間違いない
そう、ごまんと居るはずなんだ、セール品を使って美味しいミートソースを作れる人、、、そんな人達はどうやって肉の臭みを取っているんだろう、、、💡
Google先生に聞いてみるとカンタンに出てきた。ナツメグだ。て言うか、いろんなミートソースのレシピにもちょいちょい登場してました。
「ナツメグってハーブ?ハーブとか、、、只のカッコ付けだろ?」とか思ってました。肉の臭みを消すのにはもってこいの逸品だったのですね。
他にも調べてみた。飲み残しの牛乳で挽き肉を洗うってのもあったけど、牛乳を飲む習慣が無いので却下。機会があれば試してみたい。
原因の原因を突き止めていった結果
ミートソース作成の手順はこうなりました。
- 玉ねぎをみじん切り、ニンニクをスライスし、オリーブオイルを加え電子レンジへ。
- 粗熱を取った後、できるだけ鮮度の良い挽き肉・ナツメグ・コショウを加え、よく混ぜてから電子レンジへ。
- 肉の臭みが残っていないか一応確認する。
- トマト缶を加え、電子レンジへ。
- 味見する。
あまり良い例えではありませんでしたが、こんな感じで失敗の原因を短絡的に決めつけるのではなく、その発生原因まで遡る事ができれば、その後のチェック作業の負担も減り、自ずと失敗は減っていくと思います。
チェック作業という「対処療法」のみではチェック項目が増大するだけです。しかも、項目が増えれば増えるほど見落とす可能性が増えていきますので、作業の負担が掛かる割にはその恩恵たるや微々たるものになってはいないでしょうか。
原因の原因を突き止め、如何に作業行程を減らしていくかが肝要です。
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