好き嫌いが分かれやすいアニメですね。
まずは最初に。ちょいちょいエッチなシーンや暴力的なシーンがありますので、苦手な方やお子様と一緒に見られる方はご注意ください。
タイトルは聞いた事はあるけど、観た事はない
作品の画風として、文字(しかも旧字体)を多用したカット割りや、実写を用いた画面構成など、他のアニメ作品と比べると異質な印象を受けます。この時点で、
- なんか難しそう
- 堅苦しそう
- 化物?怖いのはキライ
- 気持ち悪そう
といった印象を抱き、視聴しない方もいらっしゃるかと思われます。しかし、その独特的な雰囲気にもすぐに慣れますし、ストーリーも会話劇中心でテンポもよく、話の流れが思ったよりもすんなりと頭に入ってきます。
この作品の見どころ
総合芸術力
この作品をオススメする理由はズバリ、「総合芸術力の高さ」です。この「総合芸術」とは主役である「阿良々木暦」役を演じる神谷浩史さんが発している言葉なのですが、
「アニメにはストーリーがあって、絵があって、BGMや効果音や音声があって、さらに主題歌もあって、そのそれぞれの分野にプロフェッショナルな方々が居て、そんな方々が総力を掛けて一つの作品を作り上げている。」
ってな感じの事だと思いますが、この作品は正にその理念が具現化されています。
声優
そんな各分野の中でも特に注目したいのは、声優の方々の力量の高さですね。この作品は登場人物が少なく会話劇的な作りのため、「文章」や「言葉」としての情報量がとても多く、参加された声優さんは台本の分厚さに驚くそうです。
また、原作のセリフを忠実に再現する方針を採っているため、文語体で会話がなされています。そのため、演じられた声優の方々も事細かな修正が入り、
- 「〜だけども」じゃなく、「〜だけれども」と言ってください。
- 「やっぱり」じゃなく、「やはり」です。
などといった、他の作品ではありえなかった苦労談が BD&DVD 特典の「あとがたり」にて語られています。
ダイジェスト版はこちらより試聴できます。
そんなハードルを乗り越えてきた声優さんが、時には小気味よく、時にはシリアスに物語を会話劇として繰り広げる様は何度視聴しても飽きさせない魅力があります。
主題歌
この作品は物語のヒロインが主題歌を歌っています。
その作詞を担当されている「meg rock」さんが、ヒロインの心情をとても上手く歌詞に落とし込んでいます。
また、作曲を担当されている「神前暁」さんは、時に切なく、時にはポップに曲を紡いでられます。
このお二方のコンビは、今後の「物語シリーズ」にも継承されていきます。
ネタバレ&ウンチク
- 「戦場ヶ原ひたぎ」役の斎藤千和さんは、これまで「ケロロ軍曹」の「日向夏美」役など、今作品での「八九寺真宵」・「阿良々木火憐」的な「元気な女の子」といったイメージが強かったが、今作品でのしっとりとした演技が「魔法少女まどか☆マギカ」の「暁美ほむら」役ヘ繋がった、、、かもしれない。両作品とも新房監督ですしね。
- 第一話の冒頭部は「化物語」の前日譚である「傷物語」のダイジェストです。
- 第二話にて、「黒岩涙香」所蔵が確認できます。
- 作中に登場する自動車のナンバープレートは「話数―パート」になっている。
- 「暦」「火憐(カレンダー)」「月火(月日)」と日付繋がりになっている。
- キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。刃の下に心あり。刃/心。忍。
- そんな忍ちゃんは履いてません。

- TVオンエアーは12話で最終回。13〜15話は web 配信となった。当初の予定では各エピソード毎にそれぞれのヒロインがオープニング曲を担当し、最終回の12話では「つばさキャット」にも拘らず「ひたぎクラブ」のオープニング曲を使用する演出が考えられていたが、スケジュール的に各ヒロインのオープニング曲(の画像?)が収録に間に合わず、全話通して「ひたぎクラブ」のオープニング曲が使用された。
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